WEBENCH® Schematic Editor

WEBENCH Schematic Editor

カスタム回路の編集とシミュレーションを即座に実行

WEBENCH Schematic Editorにより、カスタム設計電源回路の編集を行った後、WEBENCH ツールの使用を中断せずに、回路のシミュレーション解析が可能になり、設計の自由度が大幅に向上します。さらに、いったん設計した回路に新たな回路を追加し、機能や性能を迅速かつ簡単に強化することもできます。

Schematic Editor は設計を完了した後、回路図の強力なカスタム化とシミュレーションを、同じWEBENCHツールの環境下で短時間で実行できる業界唯一の設計支援ツールです。

特長:

  • 豊富な編集とシミュレーション解析機能により、WEBENCHを使ったカスタム電源回路の設計の自由度が向上
  • ゼロからの設計の開始を不要に:WEBENCH で設計した回路を再利用し、回路の追加が可能
  • 全設計プロセスを数分のうちにオンライン上で完了でき、設計時間を節約
    • 最新のコンポーネントを使用
    • 追加のソフトウェア・ダウンロード、CAD ソフトウェアの維持、Office コンポーネント・ライブラリの構築と維持が不要
  • 40,000 超のコンポーネントを収録したライブラリへのフル・アクセスが可能で、キー・パラメータあるいはメーカー別検索が可能。独自のカスタム部品の入力も可能
 

 

電源回路要件を入力し、「設計を開始」をクリック

 

WEBENCH® Designer


利用の手順:

WEBENCH で新規設計を行うか、既存の設計を開く

WEBENCH Designer ソフトウェアを起動した後、WEBENCH Visualizer を使用して、設計ニーズに対応したソリューションを選択します。WEBENCH オプティマイザ・ダイヤルを使用した調整により、トレードオフ関係にある効率、電源占有面積、部品コストの最適バランスを実現することができます。所望のソリューションを探した時点で、「設計を開く」ボタンをクリックし、WEBENCH Designer で設計を実行します。

 
     

設計を編集

設計の終了後に、WEBENCH のすべての機能を利用して、主要動作値を図表の形で入手できるほか、電気特性シミュレーション、熱特性シミュレーション、設計のエクスポート機能により特性データの入手も可能です。

こうした設計の特性データを分析した後、あるいはリップル・フィルタ、RC スナバ、追加出力、ボードによる寄生成分などの要素を追加するために回路図の変更を行うケースが出てきます。その際には「Edit This Design」リンクをクリックします。

 
     

設計をコピーし、編集とシミュレーションを実行

ダイアログ・ボックスが表示され、設計の名前の変更と、コメントの入力が可能になります。編集プロセスを開始するには、「Edit This Design」ボタンをクリックします。その結果、設計のコピーが作成され、そのファイルを編集することができます。編集した設計のトポロジーは、オリジナル設計から変更される可能性があることから、このコピー・ファイルでは通常の WEBENCH 操作機能を利用できません。ただし、オリジナル設計は維持されており、WEBENCH Designer の各ページの左上にある「設計履歴/プロジェクト履歴」リンクからアクセスできます。

オンラインの回路図キャプチャ・ツールを使用して新しい設計を編集し、統合された SPICE シミュレータを使用してシミュレーションを実行することができます。

 
     

WEBENCH Schematic Editor

ナビゲーション・バーにある「Edit」ボタンをクリックしてアクセス可能な WEBENCH の回路図編集画面です。メインの編集ツールバーは回路図のすぐ上に配置されています。

 
     

ナビゲーション・バー

WEBENCH のナビゲーション・バーを使用してWEBENCH Schematic Editor 内の作業ステップ間の切り替えを行うことができます。

 
     

Editor ツールバー

編集ツールバーにより、以下の操作が可能です。

1) ズーム:現在のビューの中心に配置した回路図を拡大縮小できます。この機能は右クリック・メニューからも利用できます。

2) 最適化:拡大縮小し、回路図全体を表示可能領域に合わせます。

3) パン:パン・ツールをクリックした後、回路図をクリックしてドラッグし、位置を変更できます。

4) 選択:選択ツールをクリックした後、回路図に対して以下の作業を実行できます。

A) マウスでクリックとドラッグを行い、領域を選択します。ドラッグ・ボックスで覆われた部分がすべて選択されます。

B) 個別のコンポーネントまたはワイヤをクリックして選択します。

C) Ctrl キーを押したまま追加のコンポーネントまたはワイヤをクリックし、選択項目を追加します。Ctrl とクリックによるこの機能を使用して、特定の項目を選択項目から削除(選択解除)することもできます。

D) 項目を選択した後、マウスでクリックとドラッグを行い、項目を移動できます。

5) 回転:選択したコンポーネントを回転します。Shift キーと R キーの組み合わせを使用して実行することもできます。

6) 削除:選択したコンポーネントやワイヤを削除します。Delete キーを使用して実行することもできます。

7) コピー:選択したコンポーネントやワイヤをコピーします。Ctrl キーと C キーの組み合わせを使用して実行することもできます。

8) 切り取り(ツールバーでは利用不可):Ctrl キーと X キーの組み合わせを使用して、選択したコンポーネントやワイヤを切り取ります。

9) 貼り付け:コピーまたは切り取りを行ったコンポーネントやワイヤを貼り付けます。Ctrl キーと V キーの組み合わせを使用して実行することもできます。

10) ワイヤ:回路図にワイヤを配置します。クリックして離すと開始されます。各頂点を順にクリックし、最後の頂点を配置した後に Esc キーを押します。W キーを使用して開始することもできます。

11) 抵抗、コンデンサ、インダクタ、ダイオード:回路図内に各コンポーネントを配置できます。それぞれ R、C、L、D キーを使用して実行することもできます。新しく配置したコンポーネントには値がないので、コンポーネントの選択、またはカスタム値の入力のために、代替コンポーネント選択機能(右クリック・メニュー)を使用する必要があります。

12) 元に戻す:直前の操作を無効にします。

13)「File」メニュー

A) 設計を保存:手動により保存するか、WEBENCH Designer アプリケーション内で別のページに移動するまでは、回路図に加えたいかなる変更も自動的に保存されないことに注意してください。そのため、頻繁な保存作業が必要です。

B) PDF 設計レポートを取得

14) 「Show/Hide」メニュー:回路図内で、さまざまなインジケータやラベルを表示/非表示に切り替えることができます。

15) 「Place Part」:回路図に受動部品を配置できます。

 
     

Schematic Editor のツールバー

「Place Part」では、他に以下のオプションを利用できます。

1) 「Place Part / Instruments (esim)」:回路図にシミュレーション用の電圧源または電流源を追加できます。配置した後に、上部のナビゲーション・バーにある「Sim(シミュレーション)」ボタンをクリックすれば、シミュレーション・ページ上で構成が可能になります。

2) 「Place Part / ICs」:このメニューはまだ利用できません。

3) 「Place Part / GND, GND_Signal, Continuation」:グラウンドの記号と連続(ポート)の記号を配置できます(まだ利用できません)。

 
     

右クリック・メニュー

コンポーネントを右クリックすると、そのコンポーネントに対して、回転、反転、削除などの操作を実行できます。

「Select Alternate Component」をクリックすると、代替部品のページを選択できます。

回路図の空白領域を右クリックし、選択肢メニューの表示も可能です。

 
     

回路図を編集:ワイヤを追加

「add wire」ツールをクリックするか、W キーを押す方法で、ワイヤを追加します。これにより、十字カーソルが表示されます。マウスをクリックして離すと、ワイヤの最初の頂点が配置されます。さらにマウスをクリックすると、他の頂点が配置されます。Esc キーを 1 回押すと、現在のワイヤの配置が終了します。Esc キーを 2 回押すと、アプリケーションが選択モードに戻ります。

 
     

回路図を編集

この図は既存の回路図に LC フィルタを追加したところです。

コンポーネントの名前を変更するには、コンポーネントを選択してから、左上の名前変更ボックスを使用して名前を変更します。「Rename」ボタンをクリックして変更を実施します。

次にコンポーネントを右クリックし、選択肢をクリックして、コンポーネント選択画面に移動します。

 
     

コンポーネントを選択

「代替部品」ページで、一覧表示されているパラメータに対して上限、下限、ターゲットを入力します。次に「Search」ボタンをクリックして、WEBENCH の受動部品データベースから結果を取得します。左の Visualizer グラフを使用して、重要な複数のパラメータ間のトレードオフを決定します。または任意の列で表をソートし、所望の結果を実現できます。「選択」ボタンを使用して所望のコンポーネントを選択します。また、ページの下部にある「カスタム部品を製作」ボタンを使用して、カスタム部品を製作することもできます。

 
     

BOM を一覧表示

BOM(部品表)ページには、設計の部品表全体が一覧表示されます。コンポーネントの隣にある「代替部品を選択」ボタンを使用すると、コンポーネントを変更できます。

 
     

シミュレーションを開始

シミュレーション・ページで、シミュレーション・ソースを右クリックして、プロパティを変更できます。

コンポーネント上で右クリックし、変更、プロパティ取得、拡大表示が可能です。

回路図の左上にあるズーム・コントロール、または右クリック・メニューを使用して、ズーム・レベルを調整できます。

マウスで回路図をクリックしてドラッグすると、回路図を移動できます。

「新しいシミュレーションを開始」ボタンをクリックして、シミュレーションを開始できます。

 
     

シミュレーションを完了

シミュレーションが完了した時点で、ワイヤをクリックするか、「Active eSim」タブ内にあるボタンのいずれかをクリックし、電圧ノードに対応する波形を表示できます。

 
     

シミュレーションを完了

コンポーネントまたはボタンをクリックすると、そのコンポーネントを通過する電流波形を表示できます。矢印は電流の方向を示します。波形の Y 軸で右クリック・メニューを使用し、波形ビューア内にある波形の極性を反転することもできます。

 
     

波形を表示

波形ビューアで、クリックして右下にドラッグすると、表示を拡大できます。クリックして左上にドラッグすると、拡大を元に戻すことができます。

Y 軸のいずれかを右クリックすると、追加の制御機能にアクセスできます。

「Waveform Controls」ボタンから、先進的な波形制御機能にアクセスできます。

 
     

各種波形制御機能

以下の先進的な波形制御機能の利用が可能です。

1) 「Loaded Waveforms」タブには、各波形に対応する複数の制御機能があり、波形の外観を調整できます。「Group Voltages」ボタンまたは「Group Currents」ボタンを使用して、共通の軸にある複数の波形をグループ化することができます。

2) 「Add/Remove Waveforms」タブで、他の設計のシミュレーションを呼び出し、現在のシミュレーションに重ね合わせることができます。

3)「Marker」タブで、ポップアップ・インジケータを有効にし、マウスで位置を合わせるとプロット上で数値の表示が可能です。

 
     

シミュレーションのステータスとレポート

「Active eSim」タブの下部にあるボタンを使用して、現在のシミュレーションに関するメッセージを表示し、電気的シミュレーションの結果を示す PDF レポートを作成できます。または「Past Simulations」タブで、eSim レポートを作成するボタンも使用できます。この eSim レポートには、現在のシミュレーションに対応する回路図、BOM、波形が含まれます。

 
     

シミュレーションのステータス

「Past Simulations」タブには、設計に関する過去のシミュレーションすべてが一覧表示されます。過去のシミュレーションを見るには、「View」ボタンをクリックすると、シミュレーションが有効になります。これにより、過去のシミュレーションを実行した時の回路図の状態が表示されます。次に、そのシミュレーションから所望の波形を呼び出します。シミュレーションを見るため、「Report」ボタンをクリックすると、過去のシミュレーションに関する eSim レポートを入手できます。

この例では、シミュレーション結果は 2 つの異なるフィルタ・インダクタの効果を示しています。赤い波形はフィルタ前段の定常状態で平均 3.3V の出力電圧です。青い波形は 18mΩ の DC 抵抗を持つ小型フィルタ・インダクタを使用しているフィルタ後段の出力電圧です。これにより、出力電圧は約 25mV 低下していますが、リップルは大幅に減少しました。緑色の波形は 0.71mΩ の DCR インダクタを使用しているフィルタ後段の出力電圧です。ここでは、フィルタ前段の出力に比べて電圧低下は極めて少ないか、ゼロですが、それでもリップルは減少しました。ただし、インダクタのサイズはより大きくなります。

現在の回路図状態を復元するには、「Show Latest Design Version」ボタンをクリックします。

画面の左上にある「設計履歴/プロジェクト履歴」リンクを使用して、過去の設計にアクセスできます。

 
     

回路図をエクスポート

エクスポート機能を使用すると、一般的な CAD ツールに対応した回路図のエクスポートが可能です。単純に所望の出力フォーマットを選択し、ファイルをダウンロード(保存)し、そのファイルを CAD ツールに読み込みます。

 
     

設計レポートをプリント

ナビゲーション・バーの「プリント」ボタンをクリックすると、設計レポートを作成できます。このレポートには、編集後の設計に対応する回路図と部品表(BOM)が記載されています。

 
     

設計をシェア

上のナビゲーション・バーにある「設計をシェア」ボタンをクリックすると、設計をシェア(共有)できます。送信先の E メール・アドレスとメモを入力し、共有する設計にどのシミュレーションを含めるかを指定します。緑色の「Share this design」ボタンをクリックし、プロセスを開始します。これにより、送信先のアドレスに招待メールが送信され、受信者はリンクをクリックして設計を受け取ることができます。受信者はその設計コピーを自分の設計に利用できます。