JAJSIF7J February 2019 – August 2021 TDA4VM , TDA4VM-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TDA4VM プロセッサ・ファミリは、画期的な Jacinto™ 7 アーキテクチャを基礎とし、ADAS および自律走行車 (AV) アプリケーションを対象としており、ADAS プロセッサ市場において TI がリーダーとして 10 年以上蓄積した膨大な市場知識の上に構築されています。機能安全準拠の対象アーキテクチャにおいて、高性能コンピューティング、ディープ・ラーニング・エンジン、信号処理および画像処理専用のアクセラレータの独自の組み合わせにより、 TDA4VM デバイスは以下のさまざまな産業用アプリケーションに最適です。ロボティクス、マシン・ビジョン、レーダーなど。TDA4VM は、高度なシステム統合によって、従来型とディープ・ラーニングの両方のアルゴリズムを業界最高の電力 / 性能比で高精度計算し、集中 ECU またはスタンドアロン・センサの複数センサ方式をサポートする先進車載用プラットフォームの拡張性とコスト低減を実現できます。主要なコアとして、スカラおよびベクタ・コアを持つ次世代 DSP、ディープ・ラーニング専用および従来型アルゴリズム用アクセラレータ、汎用計算用の最新の Arm および GPU プロセッサ、統合型次世代イメージング・サブシステム (ISP)、ビデオ・コーデック、イーサネット・ハブ、分離された MCU アイランドが含まれています。これらはすべて、車載グレードの安全およびセキュリティ・ハードウェア・アクセラレータにより保護されています。
主要な高性能コアの概要
「C7x」次世代 DSP は、TI の業界最先端の DSP と EVE コアを 1 つの高性能コアに統合し、浮動小数点ベクトル計算機能を追加することで、ソフトウェアのプログラミングを簡単にしながら従来のコードとの後方互換性を確保しています。新しい「MMA」ディープ・ラーニング・アクセラレータは、一般的な車載用の最も厳しい接合部温度である 125℃で動作する場合でも、業界最小の電力エンベロープ内で最大 8TOPS の性能を達成できます。専用 ADAS/AV ハードウェア・アクセラレータは、システム性能に影響を及ぼさずに、ビジョン前処理と測距およびモーション処理を実行します。
汎用コンピューティング・コアと統合の概要
Arm®Cortex®-A72 の独立デュアル・コア・クラスタ構成を使うと、ソフトウェア・ハイパーバイザの必要性を最小限に抑えながらマルチ OS アプリケーションを簡単に実現できます。最大 6 つの Arm®Cortex®-R5F サブシステムが低レベルのタイム・クリティカル処理タスクを実行し、Arm®Cortex®-A72 に負荷がかからないようにしてアプリケーションの実行に備えさせます。内蔵の「8XE GE8430」GPU は最高 100GFLOPS の性能を備えており、拡張表示アプリケーションの動的 3D レンダリングを可能にします。既存の世界最先端の ISP に基づいて構築された TI の第 7 世代 ISP は、より広範なセンサ・スイートを処理する柔軟性、より深いビット深度のサポート、分析アプリケーションを対象とした機能を備えています。内蔵セキュリティ機能が現代の攻撃からデータを保護する一方で、内蔵診断および安全機能は ASIL-D/SIL-3 レベルまでの動作をサポートしています。大きなデータ帯域幅を要求するシステムに対応するため、PCIe ハブとギガビット・イーサネット・スイッチが内蔵されており、多くのセンサ入力に必要なスループットをサポートするための CSI-2 ポートも内蔵されています。さらに高度な統合のために TDA4VM ファミリには MCU アイランドも内蔵されているので、外部のシステム・マイクロプロセッサは不要です。
部品番号(1) | パッケージ | 本体サイズ |
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XTDA4VMXXXGALF | FCBGA (827) | 24.0mm × 24.0mm |
XJ721EGALF | FCBGA (827) | 24.0mm × 24.0mm |