DVD レコーダおよびプレーヤは、コンシューマ向けのビデオ/オーディオ製品であり、ISO MPEG オーディオ/ビデオ規格に基づいたビデオ/オーディオ コンテンツの圧縮を行い、フルモーション・ビデオ/オーディオの録画と再生が可能です。2 つのシステムの主な違いは、レコーダでは、ハード・ディスクや記録可能な DVD ディスクなどのストレージ・メディアにビデオやオーディオを保存できるという点です。これらの製品は MPEG-2 ムービーをデコードし、コンポジット・ビデオ、S ビデオ、およびコンポーネント・ビデオなど、アナログ・ビデオ出力の標準的なビデオ信号に変換します。ビデオおよびオーディオ向けの新しい HDMI デジタル出力が、今では標準になりつつあります。
コア・サブシステムの構成:
- ASSP - 高度に統合された最新の ASSP は、オペレーティング・システム・ソフトウェア、ユーザー・インターフェイス、すべてのペリフェラルと接続、スピンドルとモーター・ドライブ、ストレージ・ディスクだけでなく、ビデオやオーディオ・インターフェイスも制御します。
- オーディオ・インターフェイス - オーディオ・コーデックでデジタル化して ASSP で処理し、MPEG/AC3 要件を満たす高品質なオーディオを提供できます。オーディオはアナログ・フォーマットに戻され、ステレオ出力ジャックやステレオ・ヘッドホンより出力できます。高 SNR(S/N 比)やアナログ・ローパス・フィルタなどの機能により、高品質のオーディオ出力が保証されます。オーディオ DAC が内蔵されていない DVD プレーヤについて、TI ではさまざまなオーディオ・ソリューションを提供しています。
- ビデオ・インターフェイス - ビデオ・デコーダおよび ASSP によってデコード/エンコードするビデオ・ソースを選択します。この最終製品では、複数の ATSC DTV フォーマット、NTSC/PAL、コンポジット、コンポーネント、および S ビデオのサポートが欠かせません。HDTV 規格が主流になるにつれて、1080p 解像度でのフル HD と 3 次元適応フィルタのサポートが標準となります。出力アナログ・ビデオ信号を適切に増幅するため、出力段に必要な高性能オペアンプは、TI から入手可能です。
- トリプル DAC - デジタル・ビデオを変換し、CVBS、S ビデオ、RGB、コンポーネント・ビデオなどのフォーマットでアナログ・ビデオを出力します。出力段には、ビデオ信号を増幅するための高性能オペアンプが必要です。
- ユーザー・インターフェイス - ユーザーがパネルのキーパッドまたはリモート・コントローラを使用して DVD レコーダまたはプレーヤを制御できるようにします。フロント・パネルからリモート・コントローラへの接続は、IrDA またはローパワー・ワイヤレス・デバイスを使用して行われます。
- ローパワー・ワイヤレス・リモート・コントローラ - TI 主導の RF4CE イニシアチブにより、多数のコンシューマ製品が RF リモート・コントローラを利用するようになってきています。DVD レコーダとプレーヤは、リモート・ユニットとメイン・ユニットの両方において、ローパワー RF チップを採用しています。
- スピーカ・ドライバ - ヘッドホンとスピーカを駆動するためのアナログおよびデジタルのパワー・アンプが含まれています。
- 電源変換 - ユニット自体の主電力を供給する AC/DC 変換を含め、DVD レコーダとプレーヤ内のすべての機能ブロックが特定の電力ソリューションを必要とします。これには、ASSP とメモリ用のコア電源と I/O 電源、ビデオ/アナログ・シグナル・チェーン用の電源などがあります。省エネ化が推進されている現在、政府は絶えずコンシューマ製品のスタンバイ消費電力と電力効率に関する新しい方針を制定し、既存のプログラムに対する規制を強化しています。統合パワー・マネージメント・ユニット(PMU)またはディスクリート・コンポーネントであろうと、TI は現在これらの要求に対応するソリューションを用意しています。
- モーター・ドライブのスピンドルおよびピックアップ - TI のアナログ/ミックスド・シグナルに関する専門技術とシステムレベルの設計に関する専門技術を組み合わせることにより、データ・ストレージ業界独特の要求に対応できる、差別化されたプリアンプおよびモーター・コントローラのソリューションを提供できます。