CIRCUIT060097

一部の MSP430™ マイコン (MCU) は、オペアンプ、DAC、プログラマブル・ゲイン段など、構成可能な統合型シグナル・チェーン要素を内蔵しています。これらの要素は、スマート・アナログ・コンボ (SAC) というペリフェラルを形成しています。さまざまな種類の SAC の詳細や、それらの一部である構成可能アナログ シグナル チェーン機能を活用する方法については、「MSP430 マイコンのスマート アナログ コンボのトレーニング」をご覧ください。設計を開始するには、MSP430 トランスインピーダンス・アンプ回路の設計ファイルをダウンロードしてください。このトランスインピーダンス・オペアンプ回路構成は、入力電流ソースを出力電圧に変換します。電流から電圧へのゲインは、帰還抵抗に基づきます。この回路は、入力電流が変化しても、入力信号源の両端間で一定の電圧バイアスを維持できるので、多くのセンサにとって役に立ちます。MSP430FR2311 のトランスインピーダンス・アンプ (TIA) モジュールの特性は、この機能に特に適しています。ただし、この回路は MSP430FR2311 SAC_L1 を使用して実装することや、追加の内蔵 DAC 機能と PGA 機能を搭載した MSP430FR2355 SAC_L3 を使用して実装することもできます。これらの内蔵アンプの出力を、オンボード ADC を使用して直接サンプリングすること、またはオンボード・コンパレータを使用して監視したうえでマイコン内部でさらに処理を進めることもできます。