INSTASPIN-BLDC
InstaSPIN-BLDC ソリューション
INSTASPIN-BLDC
概要
InstaSPIN-BLDCは、モーター制御をより使いやすくするモーター制御テクノロジーです。低コストの BLDC アプリケーションを対象とした InstaSPIN-BLDC は、「シンプルな方が良い」という理念のセンサレス制御技術です。50 種類を超えるモーターを使用したフィールド・テストでは、InstaSPIN-BLDC はどのモーターも 20 秒未満で起動し、動作させることができました。堅牢性の理由として、InstaSPIN-BLDC では、1 つのチューニング値を調整するだけで、操作するモーター・パラメータに関する知識が不要ということが挙げられます。
逆起電力のゼロクロス・タイミング法に基づく他のセンサレス BLDC 制御技術とは異なり、InstaSPIN-BLDC はモーターのフラックスを監視し、モーターを整流するタイミングを判定します。ユーザーは、無償の GUI(図を参照)を活用して、プロット・ウィンドウでフラックス信号を観測したり、「フラックス・スレッショルド」スライダを設定してモーターの整流が必要なフラックス・レベルを指定したりできます。最適な整流が行われているかどうかは相電圧と電流波形を観測することで確認できますが、これらも GUI に表示されます。
InstaSPIN-BLDC は、ほぼすべての BLDC モーターとともに使用できるほか、速度の過渡摂動に対する優れた復元力が実証されています。ゼロクロス・タイミング法では、常に過去の情報を利用して未来の整流タイミングを予測します。これに対し、InstaSPIN-BLDC はリアルタイムのフラックス波形を監視して、整流を行う適切なタイミングを判定します。突然の速度変化が起こっても、リアルタイムでフラックス波形に反映されるため、整流にちょうど適したタイミングで、指定したスレッショルドを超えることができます。
逆起電力のゼロクロス・タイミング法に対し、整流にフラックス信号を使用することにより、低速時のより安定した動作も可能になります。フラックス信号とは異なり、逆起電力信号は振幅が低速時に縮小するため、信号対雑音比が低下してしまいます。InstaSPIN-BLDC は、低速でも円滑に動作させることができ、大きな負荷がかかっている状態でも、より信頼性の高いモーター始動を実現します。
C2000 リアルタイム・マイコン
ブラシレス DC (BLDC)モーター・ドライバ
評価ボード
開発キット
技術資料
種類 | タイトル | 英語版のダウンロード | 日付 | |
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技術記事 | Design an energy-efficient, lower-acoustic cooker hood with an elegant user interface | 2016年 3月 29日 | ||
その他の技術資料 | 画期的なモーター制御テクノロジ InstaSPIN-FOC | 英語版をダウンロード | 2015年 10月 20日 | |
技術記事 | Have you considered using back-emf observers for sensorless speed estimation? | 2014年 3月 14日 | ||
技術記事 | Controlling BLDC Motors: Simple is Usually Better | 2012年 8月 31日 | ||
技術記事 | Controlling BLDC Motors: Simple is Usually Better | 2012年 8月 28日 | ||
アプリケーション・ノート | InstaSPIN-BLDC Lab | 2011年 11月 15日 |