TAS6582-Q1

TAS6582-Q1 は、2 チャネル、デジタル入力、高電圧の D 級オーディオ・アンプで、最大 45V の電源電圧に対応します。最大 10A の出力電流との組み合わせにより、このデバイスは高インピーダンスおよび低インピーダンスの負荷で最大の出力電力とハイファイ・オーディオを実現します。このデバイスは、118W (45V、8Ω、1% THD、BTL) および 215W (45V、4Ω、1% THD、BTL) で 2 つのチャネルを備えています。

TAS6582-Q1 は、DC および AC 負荷の診断機能を内蔵しており、出力段を有効にする前に、接続されている負荷の状態を判定します。オーディオの再生中、電流検出によって状態を監視できます。これは各チャネルに対して利用可能で、TDM により最小限の遅延で測定値をホスト・プロセッサに報告します。このデバイスは、ホストおよびオーディオ入力から独立して動作するリアルタイム負荷診断機能によって、オーディオ再生中に出力負荷状態を監視します。

システム効率を最適化するため、TAS6582-Q1 の内蔵 DSP を使うことで Class-H のエンベロープ・トラッキング制御が可能です。複雑なトラッキング・ソフトウェアの開発が不要で、外部のマイクロコントローラなしでローカル昇圧電圧を制御できます。

TAS6582-Q1 デバイスには各チャネルに追加の低レイテンシの信号パスがあり、48kHz での信号処理を最大 70% 高速化できるので、時間に制約のあるアクティブ・ノイズ・キャンセル (ANC)、ロード・ノイズ・キャンセル (RNC) アプリケーションを実現できます。

このデバイスは、サーマル・パッドが上面に露出した 64 ピン QFP パッケージで供給されます。