PoE(Power Over Ethernet)ソリューション
PSE と PD、PoE 設計の相互運用性と柔軟性
デベロッパーの皆様がイーサネット・ケーブル経由で簡単に電力を供給しようとする場合、TI の Power over Ethernet(PoE)IC は高い相互運用性、信頼性、利便性、包括的なシステム・ソリューションを実現します。IEEE の委員会は、新しい PoE 規格(IEEE 802.3bt)を批准しました。TI は当初からこの規格の策定に関与し、相互運用可能な受電側(PD)と電力供給側(PSE)コントローラで構成された、IEEE 802.3bt 対応の包括的なエンド・ツー・エンド(完結型)の製品ラインアップを提供しています。この規格を採用すると、最大 90W の電力供給側(PSE)と最大 71.3W の負荷への入力側(PD)を実現できるので、従来の規格の対応範囲より大きな電力を必要とする最終製品に理想的です。新しいアプリケーションの例としては、業務用オーディオ、デジタル・サイネージ、5G スモール・セル無線ユニット、 産業用アクセス制御、ネットワーク接続型のライティングなどがあります。
Power over Ethernet(PoE)の詳細
PoE テクノロジーの詳細については、 PoE のエキスパートが提供する以下のリソースをご覧ください。TI の章形式のトレーニング・ページを使用すると、ご自分のペースで PoE の基礎を確認し、より高度な IEEE 802.3bt の概念を習得することができます。
PoE 受電側デバイス(PD)
PD(受電)のみのデバイスは、負荷(Vin=Vout)時に PoE 電源システムを管理/保護します。PD+DC / DC デバイスでは、それらに加え、DC / DC 変換を行い、必要な負荷電圧を供給します。
エンド・ツー・エンド(完結型)の IEEE 802.3bt 対応製品ラインアップ
TPS23881
8-channel 4-pair PoE PSE controller with SRAM and 200 mΩ RSENSE SRAM と 200 mΩ RSENSE 搭載、8 チャネル、4 ペアの PoE PSE コントローラ
TPS2372-3/4
自動電力維持仕様とオートクラスを利用可能な Type 3 または Type 4 PoE 向けハイパワー PoE PD インターフェイス。
主な設計リソース
IEEE802.3bt 対応 PoE PSE アプリケーション向け TPS2388x マザーボード
この製品は、PSE コントローラ・エコシステムのベースボードとして使用できます。 8 チャネルの TPS2388x デバイスは IEEE 802.3bt 対応 PoE PSE コントローラであり、BOOST-PSEMTHR-007、TPS23881EVM ドーター・カード、TPS23880 EVM ドーター・カードのいずれかまたは複数との組み合わせを使用して評価することができます。
IEEE802.3bt 対応 PoE PSE アプリケーション向け TPS23881 ドーター・カード
TPS23881EVM ドーター・カードは、IEEE 802.3bt 対応の PoE PSE コントローラである TPS23881 を 8 チャネル搭載しています。IEEE 802.3bt 対応の PSE マザーボードである BOOST-PSEMTHR-007(別売り)と組み合わせると、TPS23881 デバイスを評価できます。
IEEE802.3bt PoE(Power Over Ethernet)対応コネクテッド LED ライティングのリファレンス・デザイン
このPoE(Power over Ethernet)リファレンス・デザインは、接続されている LED ライティング・バラストに単一のイーサネット・ケーブルで電力とデータを供給します。このリファレンスは LED ライトに電力を供給します。ネットワークに接続している場合、この LED ライトの輝度と調光の各パラメータをリモート制御できます。
Ethernet Alliance(EA)認定デザイン
EA は 2018 年から、新規格に準拠していることを証明するテスト・スイートに合格した PoE 設計へのライセンス許諾を始めました。TI は複数の EA デザインでライセンスを取得し、ロゴを使用できるようになった初の IC サプライヤとなりました。
設計およびソフトウェア
テスト済み PoE(パワー・オーバー・イーサネット)リファレンス・デザインの包括的なライブラリ、また PSE システム向けソフトウェアおよびリファレンス・コードを確認してください。
Power Over Ethernet(PoE)とは?